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映画『怒り』考察④

だいぶ時間が経過していまいましたが映画『怒り』の考察をまとめました。


「怒り」予告

公開された日に映画館へ行ったのでもう2ヶ月ほど経過してました…

 

この物語の中心部『山上』という存在がこの物語の中心となり話は進んでいきます。

私が感じた疑問は以下の通り。

・なぜ山上は八王子事件を起こしたのか

・なぜ山上は何に対して「怒り」を感じていたのか

 

 

いきなりネタバレになるが、結局なぜ犯人は町王子の夫婦を殺害したのか、その真相に関して詳しく描かれておりません。とくに小説はその記載は皆無。

この物語の大きな特徴が第3者視点で物語が進んでいるということ。ゆえに、辰也が山上を殺してしまった以上、事件の真相は闇に葬られてしまった。

 

映画は少し脚色をされており山上の同僚だった人物がその当時の事件について語っています。

まず、山上の家にはチラシの裏に人のことをバカにするようなメモ書きが幾つも残されていました。そして『怒り』の文字。

 

自県の真相は誰にもわかりません。

それが作者の意図であると解釈しました。

 

では、山上は何に対して『怒り』を感じていたのか。

 

先述しておりましたが、山上は怒りを感じるとチラシの裏に自分の怒りを書き込んでいます。そのひとつひとつを取り上げてみるときっと私たちも感じているような小さな『怒り』でしかありません。

私たちが日々感じている小さな怒り…その集合体が犯人が残したメッセージの大きな『怒り』だと思います。

 

私たちも日々小さなことに「怒り」を感じています。しかし、一般的な考えだと小さな「怒り」を感じても私たちはそれを解消する術を知っています。

しかし、山上にはその怒りを解消する術を持っていなかったのか、はたまた怒りの方が大きかったのか感情の方が先にきてしまう人物なのだと思います。彼の同僚も語っていますが、普段は普通の人間なのにいきなり何をしでかすかわからない奴、それが山上なのです。山上の小さな怒りが爆発したタイミングが今回の事件だったのではないのでしょうか。

しかし、その爆発は私たちの中にも潜んでいるのではとも今回思いました。

私たちは怒りの解消法を一定持っているからこそ日々を過ごせているのだと思います。

 

 

 

以上。